書き出すこと、見えるようにすること

 ホームページはできるだけ頻繁に更新しようと思っていましたが、なかなか出来ていない状況です。それでもこうして書いておけば、後でまたやらなければと思えるのではと考えます。
 ホームページに限らず、いろいろ考えたことは書き出しておくと良いと思っています。そうすれば忘れないですし、それを見ながらまた考え、新しいアイデアが出てくることもあります。さらにそれを図にしたり、グラフにしたりすることで、見え方が違ってくることもあります。また、頭の中に印象として残り、それを世の中の様々な情報と頻繁に比較することができ、まとめたことが正しいのかどうかということを何度も見直すことができます。
 エクセルでグラフを作成すると、軸のスケールは自動で設定されますが、そのグラフがどんな意味を持つかということを考えると、どう設定し直すのかが重要になると思います。パーセントで表される変数をグラフでプロットする時、軸は0~100%にするのか、変数の全てがプロットされる範囲とするのか、50%を中心として均等になる幅とするのか。数値がどう動いているのかそのものが重要になることは少なく、何かと比べて変化の傾向がどうなのか、その大きさがどうなのかということが問題で、基準をどうするのか、スケールをどうするのかを考え、目的に応じて設定していくことがポイントなのかと思います。「見える化」とは何となく理解しやすそうにするということではなく、本質的なこと(それに関係する可能性があることも含めて)を早く把握できるようにすることだと思います。
 若い頃から上記のように考えていたので、資料は文章が多いワードの縦長のものよりも図表が多いパワーポイントの横長で作成するのが圧倒的に良いと思っていましたが、経営診断報告をワードで作成したり、KJ法で知られる川喜多次郎さんの「発想法」という著書を読んだりすると、理解しやすい分類やそれをすぐに把握できる図表も重要ですが、それを文章で説明するということも同じように重要だと思うようになりました。図表だけでは言いたいことが何となくしか伝わらず、短いまとめ文章などを付けてもそう考えた論理までは伝わりにくい。下手をすると図表を作ったことで満足しその論理を考えていないことさえある。文章を作成しようと思うと、論理まで考えないとまともな文章にならない。論理を明確にするとともに、深く考える機会になっていると思います。
 上記は仕事の中で結構大きな部分に関係する内容かと思いますが、中年になってからも変わってしまうほど経験や情報には力がある。だから経験や情報は極めて重要だと思いますが、全てのものに巡り合うわけではない。だからこそ素早く理解できるようにまとめること、見える化が重要なのだと思います。